*
「金剛石の森」
その弐

十字架の形をした
金剛石の森
着ける人によってジュエリーは変化する

いわゆるクロスの形状ですが
漢字の「十」にもかけているそうです
そのせいか そこはかとない「和」の薫りがいたします
そして
植物を意識したフォルム
いけばなの師範でもある落合氏のこだわりで
自然の美しさに勝るものはないと
だから自然のモチーフが氏の作品には多く登場します

蛇の口の中には カボションカットのルビー
ローズカットをほどこした漆黒のダイアモンド
それを取り囲むちいさな あこやの芥子パール
幾重にもシフォンベールをかけたような輝きのかけらも
もちろんあこやです
この辺までくると 真珠マニアの方でないとわかりにくいかもしれません
この手のあこやは本当に入手が難しいのです
もう見つけたら 何を置いても確保しないといけません
ちなみにこちらは四国の宇和島産 明浜のもの
ひとつづつ個体差があります
気が遠くなるような数から よりぬきのピースのみを留めました

ルビーにしても うるうるとした透明感あふれて
今にも炎が現れそうな迫力
このようなルビーもなかなかお目にかかれないでしょう
*
宝石において小さな石というのは 時に価格が安くどころか
高額になることも多々あります
*
小さな ひと粒には価値があるの?
さきほどのあこや芥子パールもしかり
それは希少なこと もちろんクォリティが高いことが理由です

金は18kイエローゴールドに いぶしをかけてアンティークの風情を出してます
これらの写真はすべて マクロレンズを使用しております
いわば虫眼鏡で見ているのと似てます
アップの写真などは眺めていて飽きないです
なぜなら ここかしこに極上の技が散りばめられているから
*
いかにもという風でなく
しかしながら 素材のラインナップのマニアックさ
それに極上の技が加わると
隠し切れない「凄み」や「色気」が現れます
*
それが落合氏の作品なのです
*
アンティークジュエリーのように 長い時間を
色んな人にご愛用いただく
本気のジュエリーです
落合 繁寿氏について
*
神奈川県 茅ヶ崎市 出身
日本大学 生産工学部卒
1988年 京都の工房 入社
1998年 大阪に、スタジオ OCHIAI 設立
2003年 アトリエ Athenaに改名
*
一級国家技能士
JC(ジュエリーコーディネーター)2級
いけばな『草月流』師範
ジュエリーアワード 他 国内コンペ数々受賞
有限会社オペラピンクにてこちらの作品を取り扱っております
ご興味ある方はお手数ですが、
弊社ショップ Honeygo のお問い合わせよりご連絡くださいませ。
*こちらの作品は、
「宝石が大好きで、この作品をごらん頂き、気に入ってくださった方」
に直接お譲りしたいと思っております。
ですので、業者さまにはご遠慮いただいております。
誠に勝手なことで申し訳ございませんが、ご了承いただきますようお願い申し上げます。
*
「金剛石の森」
その壱

十字架の形をした
金剛石の森

どこからか
聞こえる
カナリアのような声が

漆黒の金剛石
何色ものヴェールを持つあこや芥子真珠で溢れた
美しい森の中
どこからか
聞こえる
カナリアのような声が
「わたしはここよ!」
「ほら!ここだってば!」
あっ
こんなところに!

そう、わたしは金剛石の森に住むへび
あなたをずっと見ているの
口のなかには炎のようなルビーを持って
それは
情熱、輝ける未来、困難を乗り越える勇気
それが炎の輝きのもと
金剛石の森を纏ってくれた人を守るのが
わたしの役目

*
*
*
落合氏ならではの作風
色使いはシックでありながらも
圧倒的な存在感
実物はもっと凄いのです…
次回は素材や制作時のエピソードも
ご紹介したいと思います
第一話 「金剛石の森」 その弐 へ
今年も益々輝ける年になりますように…☆

今年は
従来のHoneygo☆の活動に加え
新しい事にもチャレンジしていこうと思っております
こちらは、宝飾品の職人さん、落合氏の手です

単にデザイン画どおりに制作すれば出来るのででしょうか?
そうではないのです
正確につくる、いや神業的な細工だって出来て当たり前
しかし、ただ機械的につくるのでは何かが足りないのです
心惹かれるジュエリーには
見る人それぞれに
ストーリーや景色を見せてくれる力があります
それはなぜでしょう?
「石に命に吹き込む」
それを出来るのが名工の手
*
*
*
とても幸運なことに
わたしたちは、このお仕事を始めたときから
名工の方々にジュエリーの製作を
お願いすることができました
オーダーメイドなどで、作っていただいたジュエリーが
名工の職人さんの手にかかりますと
石がたちまち生きているみたいに
キラキラと輝き出すのを何度も見ました
名工の方たちに共通して言えるのは
とことんストイック!
どうすれば宝石を一番美しく魅せることができるか?を追求します
そのようにして出来たジュエリーは
言葉では表せない「特別感」があります
美しさの迫力が、全く違います
落合繁寿氏の独自のジュエリーには、美しさの迫力に凄みがあります
わたしは、そんなジュエリーたちを扱うのが、憧れでした
今年は、それが実現します
それを快諾してくださった落合氏に、心より感謝しております
次回は、作品をご覧いただきます
どうぞお楽しみに!
第一話 「金剛石の森」 その壱 へ